人ごとではない身元保証

自分のようなおひとり様、相方に逝かれた高齢者などの身元保証や死後の手続きを代行、手助けしてくれるサービスが物議をかもしているそうです。家族との折り合いが悪く、頼りたくないから、せっせと資金醸造に苦労している自分のような人もいるでしょう。判断能力が弱った年寄りがこういったサービスを利用して、契約内容の相違や解約時の返金についてのトラブルが多いそうです。一度入ったお金はそうそう返してくれないから。

以前、腰のことで入院手術する時に「保証人」が必要、ということで、母にご足労いただきました。しかし母も77歳、父はすでに亡くなっているので、心配かけたくないんですよね。そこで、いわゆる「家族代行業者」といわれるサービスで身元保証、死後のあれこれを注文してもらう契約に行き着きますが、なかなかの高額で、質の悪い業者もいるようです。

悪質な身元保証サービスを避けるためのポイントとして、

.高すぎる料金に注意

不当な料金設定をしている業者は避けましょう。
高額な初期費用(数十万円)や月額料金が設定されている場合、料金が適正かどうか確認する必要があります。

相場を調べる:一般的に、身元保証サービスの初期費用は10万~30万円程度、月額費用は5,000円~1万円程度です。

必要なサービスを過剰に提供するように言われた場合、そのサービスが本当に必要かを再確認しましょう。

.業者の信頼性を確認する

企業や団体の信頼性を確認するために、以下のことをチェックします

会社の登記情報運営実績(法人登録や過去の業務実績があるか)、また消費者庁や都道府県の許可を得ているか。過去の評判口コミを確認。インターネットで検索し、他の利用者の体験談を調べると良いでしょう(サクラの書き込みも考慮)。そして金融庁や消費生活センターに苦情がないか、公的機関に情報を確認すること

.契約内容をしっかり確認

・契約前に詳細な説明を求めること

契約内容に不明点がある場合は必ず質問し、納得いくまで説明を受けます。特にキャンセルポリシー、費用の明細、サービス内容の範囲などを明確にしておくことが大切です。一方的に契約を急かす業者には注意。信頼できる業者は、冷静に納得できるまで契約を結ばせてくれます。

.消費者保護団体や公的機関に相談

消費生活センターや弁護士、または社会福祉協議会に相談して、業者や契約内容が適正かどうかを確認することができます。

特に、消費者ホットライン(188)に相談すると、詐欺的な業者に関する情報を得ることができ、事前に注意を払うことができます。

.契約後のサポート体制がしっかりしているか確認

24時間対応や緊急対応がある場合、安心感がありますが、必要ないサポートを無駄に追加されていないか、また解約条件やキャンセル条件もきちんと把握し、納得して契約を結びましょう。常に確認を怠らないことです。

.不審な契約解除、解約条件に注意

不当に契約を解除させられることがないか、また解約時に高額な解約金を要求されないか確認しましょう。当たり前ですが、契約解除や解約条件が不明確な場合、契約しない方が良いです。

.口コミや評判をチェック

口コミが少ない、または過度に好意的なコメントしかない業者は疑わしい場合があります。言うまでもなくネガティブな口コミが多い場合、その業者は避けた方が無難です。

悪質な身元保証サービスを避けるためには、まず相場を把握し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。また、契約内容を十分に確認し、契約前に不安な点をすべて解消するよう努めましょう。もし不安な点があれば、消費者保護団体や公的機関に相談し、慎重に決断することが重要です。

契約して、支払って、いつでも使えるサービスなのか、加入時の料金とは別に、都度課金なのか、しっかりと細かい契約内容を読み込まないといけません。大事なことは細かい字で書かれていますからね。監督する省庁がなく、やりたい放題が現状。死人に口無し、最低限のサービスで済ませれば、利鞘を稼げる仕組みです。中には死後の財産を業者に一任する遺書を書かされるケースもある、とのこと。

家族親族で死ぬまで付き合う、昔よき日本のモデルはすでに崩壊していますし、こうなることは予想できるんだから、こういう場面では国から自治体へのトップダウンが必要ですよね。