リバースモーゲージが動き出す

国交省が高齢世帯の耐震、新築などを補助する新制度がいよいよ本格的に取り組むそうです。自宅を担保にして、リバースモーゲージというローンを使い、70歳以上で毎月の返済を無くすそうです。預貯金ではムリ!なことも、自宅を提供することで住み続けられる状態を保つんですね。東海、南海地震はいつ来るかわかりませんし、自分で対策できる人には協力しますよ、ということでしょうか。さらに、当の本人が亡くなった場合、相続しなければ金融機関が売るか貸すかして元本を回収します。

メリットとして

.自宅を売却せずに、住み続けながら生活資金を調達できます。また、公的年金プラスアルファを得ることで、生活の質を維持できます。

.生存中は毎月の返済が不要(利息のみ支払う場合もある)。また、返済義務がなく、経済的な負担を軽減できます。

.市場価格の変動に関わらず、契約時の条件で融資が受けられます。また、売却の手間をかけずに資金を得られます。さらに、一括か、毎月一定額か、受け取り方法を選べます。

デメリット

.一般的に都市部の不動産や一定の評価額がある物件でないと利用できない、また、土地の評価が低いと希望額の融資を受けられない。

.契約者が亡くなった後、家は売却され、相続人が住み続けることは基本的にできない、また、相続人が家を残したい場合は、融資額を一括返済する必要がある。

.金利が上昇すると、借入残高が増え、最終的な返済額が想定より多くなる可能性がある。

.長寿化が進む中で、想定より長く生きた場合、契約時の融資限度額を超えてしまう可能性がある、さらに、契約満了後に追加の融資が受けられない場合、生活資金が不足するリスクがある。

.途中で住宅を売却したくなっても、融資を全額返済しないと解約できない。また、施設入居などで引っ越しを検討する場合、不都合が生じることがある。

リバースモーゲージは、自宅に住みながら老後資金を確保できるメリットがありますが、相続や金利リスク、契約後の自由度の低さといったデメリットもあります。
契約前に「自分のライフプランに合うか」「家を相続する予定があるか」などをよく検討することが重要ですね。

戸建てか、賃貸か。建てたはいいが、すぐさま負債になってしまってはと思うと、購入に踏み切れません。都会ならいざ知らず、田舎の土地は値上がりが期待できないし、中古車を買うより大きな買い物だから、難しいですね。

一つの光明として、住宅金融支援機構のリバースモーゲージ『住まいるリバースモーゲージ』というプログラムがあります。主に60歳以上の高齢者を対象にしており、自宅を担保にして融資を受けることができます。融資を受けた後、契約者が亡くなったり、住宅を売却した場合に返済が行われる仕組みです。

住宅金融支援機構は、日本国内でのリバースモーゲージにおいて重要な役割を果たしており、高齢者の生活資金を確保する手段として活用されています。

我々団塊ジュニアが75歳になる2045年問題と言われていますが、住むだけでも厳しい世の中になってるんでしょうか。