公的年金の目減り感

いわゆる並とか中の下とかいう自分のような人たちにとって、年金は老後の所得の柱です。物価や賃金に応じて、年度単位で改定しています。さらに基礎年金の部分は国庫負担が約半分で、伸びが止まらない。「マクロ経済スライド」という仕組みを使い、賃金や物価の伸び率よりも少し低めに伸ばして、将来世代への影響を抑える効果を見込んでいます。賃金の伸びが足りない!との声が多いですが、年金はもう一つ伸びない決まりになっているんですね。

ここで、「マクロ経済スライド」とは?

通常、年金額は物価や賃金の変動に応じて調整されますが、マクロ経済スライドが適用されると、以下の計算が行われます。

年金の改定率 = 物価や賃金の上昇率 -「マクロ経済スライドの調整率」

この「調整率」は、少子高齢化の影響(現役世代の減少)と平均寿命の延び(年金を受け取る期間の長期化)を考慮して決められます。例えば、物価上昇率が 2.0% でも、調整率が ▲0.5% なら、年金の増加率は 1.5% になる。

なぜ導入されたのか?

・日本の年金制度は「賦課方式」(現役世代が高齢者を支える仕組み)なので、少子高齢化で支え手が減ると、財政が苦しくなる

・平均寿命が延びると、1人あたりの受給期間が長くなり、年金の支払い総額が増えてしまう。

・これらを調整して、将来の年金制度を維持するために、2004年の年金改革でマクロ経済スライドが導入された。

マクロ経済スライドは、年金財政を安定させるために、給付額の増加を抑える仕組みです。しかし、これにより年金の実質的な価値が下がるため、「もらえる年金が少なくなった」と感じる原因になっています。

特に基礎年金の財務状況が悪化しています(ニュースから)。そのため、まだ余裕?のある厚生年金から、さらに追加の国庫負担と合わせて基礎年金の給付水準をキープするべく底上げする案が出ています。野党が批判して止めるだろうけど、この日本の状況を打開する前に、ジリ貧状況を少しでもマシにするべく、いずれちょっといじった案が通っていくんでしょうね。

結論、やっぱり金のなる木を育てないとダメですね。持たざる人は老体にムチ打って納税のために労働に参加せざるをえないし、自分のようにガラスの腰には厳しい仕事が常に求人にあがってます。好きなことで少し稼げるようにするべく、仕事しながらコソコソがんばらないとね。自由な時間を使うこと、出かけられること、やれること、いろいろあります。振り返って後悔してやり直す残り時間が少なくなってきた50歳。だから今日1日を大事にするべきです。