今日のクイズ

Q. 四字熟語、乾坤一擲の語源となったものは何?

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解説:「乾坤一擲(けんこんいってき)」の語源は、中国・唐代の詩人韓愈(かんゆ)の詠んだ詩『鴻溝(こうこう)を過ぐ』に由来します。

「乾」は天を、「坤」は地を意味します。転じて、世界や天下全体を指す言葉です。「擲」は「投げ打つ」という意味で、「一擲」は一度サイコロを投げることを指します。「天が出るか、地が出るか」という、天か地かを賭けたサイコロ博打(ばくち)の大勝負を指す言葉でした。

詩の舞台となった「鴻溝」は、当時、天下を二分する境目となっていました。一旦は両者が和議を結び兵を引こうとした際、劉邦の家臣が「今こそ項羽を討つべきだ」と進言しました。劉邦はこの進言に従い引き返し、天下分け目の大決戦を挑みました。韓愈は詩の中で、この劉邦の決断を「真に一擲を成し、乾坤を賭す」(ついに、この一擲に乾坤を賭けた)と表現しました。

この故事から、「乾坤一擲」は単なる博打の意味を超えて、「運命をかけて、のるかそるかの大勝負に出ること」を意味する四字熟語として定着しました。

ということで、答え:さいころ