Q. 近世ヨーロッパにおいて、絶対王政の根拠となった思想は何?
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解説:王権神授説(Divine Right of Kings)とは、国王の政治権力は神から直接授けられたものであり、国民や議会によって制限されることのない絶対的な権力であるとする政治思想です。
この概念は、16世紀フランスのジャン・ボーダンや17世紀フランスのジャック・ベニーニュ・ボシュエ、イギリスのジェームズ1世(スコットランド王としてはジェームズ6世)などによって理論づけられました。
17世紀から18世紀にかけて、イギリス革命やフランス革命といった市民革命の気運が高まると、王権神授説は批判の対象となりました。
ジョン・ロックやジャン=ジャック・ルソーといった思想家たちが「社会契約説」や「人民主権」を唱え、政治権力は国民の合意(契約)に基づくものであると主張したことで、王権神授説は次第に力を失い、近代的な立憲君主制や民主主義へと移行していきました。
ということで、答え:王権神授説

