NISA制度がはじまったころからよくわからないままリートで積み立てて、5年目を迎えます。解約して年明けに成長枠にぶっこむつもりです。みんなどうしているんですかね。成長枠のVYMとSPYDに半分ずつ。高配当ETFいいですね。為替のこともあるけど、配当金のお知らせが楽しみです。
5年目を迎えた旧NISA、どうすればいい?
2019年に始めた旧NISA(一般NISA)が5年目を迎え、非課税期間の満了が近づいてきました。NISA口座で保有している資産をどうすればよいのか、今後の選択肢を整理してみましょう。
1.旧NISAの非課税期間が終了すると、翌年から課税口座(特定口座や一般口座)に移管されます。もし現在の資産が十分な利益を出している場合、非課税期間中に売却して利益を確定させるのも一つの方法です。特に、相場が高騰しているときは売却の好機かもしれません。
2.2024年から始まった新NISAでは、旧NISAの資産を新たな非課税枠へ移すことはできません。ただし、売却後に新NISAの枠を活用して投資し直すことは可能です。新NISAは非課税期間が無期限となり、年間投資上限額も拡大されているため、長期的な資産形成を考えるなら有力な選択肢です。
3.非課税期間が終了すると、旧NISAの資産は自動的に課税口座へ移されます。この場合、移管時の時価が取得価格とみなされ、将来売却時に利益が出ると20.315%の税金がかかります。売却予定がない場合はそのまま移管するのも一つの選択肢ですが、将来の税負担も考慮する必要があります。
逆に、ロールオーバーで損する可能性があるケース
1.含み損の状態で課税口座に移される人
(例) 2019年に100万円で買った株が2024年に80万円に下落している場合
👉 課税口座に移される際の「取得価格」が80万円とみなされる。
👉 その後、元の100万円に戻って売却すると20万円の利益扱いになり、課税対象になる。
💡 本当は損しているのに税金を払うことになる可能性がある。
2.ロールオーバーした後に価格が下がった人(旧制度の場合)
(例) 2019年に100万円で買った株が2024年に120万円になっていたため、旧NISAのルールでロールオーバーしたが、2025年に価格が80万円まで下落した場合
👉 課税口座に移された時点の取得価格は120万円とみなされる。
👉 その後、80万円で売ると「40万円の損失」だが、最初の購入価格(100万円)は考慮されないため、本来の損失よりも大きくなる。
対策として、非課税期間中に売却し、新NISAを活用するのも一つの手。特に、含み損を抱えている場合は、非課税期間終了前に売却してリセットするのが得策な場合があります。
旧NISAが5年目を迎えたら、売却・新NISA活用・課税口座移管のいずれかを選ぶ必要があります。現在の資産状況や今後の投資方針を見直し、自分にとって最適な方法を選びましょう。特に、新NISAのメリットを活かすことで、より有利な資産運用が可能になります。非課税の恩恵を最大限活用しながら、賢い選択をしていきたいですね。